「うえちゃん」の愛称で親しまれるラジオのアナウンサー・上柳昌彦氏。
一昨年にニッポン放送を定年退職した後も、フリーランスとして活躍中だ。
番組では、さまざまなゲストと軽妙なトークを展開する氏だが、実はほとんどが初対面。
だからこそ「『あなたのことをよく存じ上げています』という雰囲気を出す」ことを心掛ける。
そのために事前に資料を読み込み、話の流れを考え抜く。
相手の出身地や誕生日などを会話に織り込むことで、場を和ませ、会話を盛り上げる。
ただ、相手の話を引き出すのが目的なので、時には準備した内容を”捨てる勇気”も大切という。
「8割以上は人の話を聞いている」と語る氏の座右の銘は「聴く力は偉大なり」だ。
「聞く」とは、決して受動的な行為ではない。
人は必ず相手の反応を見ながら話をするもの。
良い聞き手がいてこそ、安心して話すことができる。
心に寄り添い、励ましつつ、相手の言葉を待つ。
”励ましの達人”は皆、聞き上手だ。
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