54年前の東京五輪のサッカー競技では、日本が初戦でアルゼンチンを破る大金星を挙げた。
代表選手だった川淵三郎氏が、青年たちを前に当時を振り返った。
試合後の控室に関係者が押し寄せ、選手たちも抱き合って喜んでいた時のこと。
ドイツ人コーチのクラマー氏が言った。
”きょうは多くの友達が来るだろう。でも今、本当に友達を必要としているのは、アルゼンチンのチームだ。だから僕はこれから彼らのもとに行く”
その後、日本は準々決勝でチェコスロバキアに完敗。
試合後、閑散とした控室で氏は語った。
”新しい目標へ練習を始めよう。みんなに言いたいのは、きょう来る友達は数こそ少ないだろうが、それが本当の友達だということだ”
困難の時こそ本当の友が分かる
古今東西の真理だろう。
人生いつも順風とは限らない。
だからこそ、苦境の人に寄り添い、励ましを送る友の存在が大切だ。
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