主観と客観の間にある「経験的な言葉」の力
脳を損傷した人の治療に役立つものに 「経験的な言葉」がある。 手の不自由な患者に手をあげるように言う。 すると「力が入らない」と言う主観や、 「動かない」という客観の答えが返る。 ”ではどんな感じか”と尋ね…
脳を損傷した人の治療に役立つものに 「経験的な言葉」がある。 手の不自由な患者に手をあげるように言う。 すると「力が入らない」と言う主観や、 「動かない」という客観の答えが返る。 ”ではどんな感じか”と尋ね…
「どんな噺(はなし)でも、対話をするのが落語」 と語ったのは「笑点」などで活躍した桂歌丸さん。 「真景累ヶ淵(しんけいかさねがふち)・小熊の懺悔(ざんげ)」など 多くの古典落語をよみがえらせた。 といっても…
来年、開港150周年の新潟港。 日米修好通商条約に基づく開港5港として、 函館・横浜・神戸・長崎と共に世界へ開かれた。 明治中期、 新潟に生まれたロシア文学者・原久一郎も世界に目を向けた一人だった。 けんか…
要領よく生きる人は「脚の早い旅人のようなもの」。 人より先に目的地に着ける代わりに、 途中にある「肝心なものを見落とす恐れがある」 物理学者で随筆家の寺田寅彦がそう言っている。 『寺田寅彦 科学者とあたま』(平凡社) &…
19世紀初め、 琉球を訪れたイギリス人が航海記に ”平和を愛する礼儀正しい人々の振る舞いに感動した”とつづった。 それを伝え聞いたナポレオンは、 ”武器を持たない国があるのか”と驚嘆したという。 礼を重んじ…
琉球(現在の沖縄)で初めての学校「明倫堂(めいりんどう)」が設立されてから 今年は300年の佳節。 設立に尽力したのが人徳の高潔さから「名護聖人」と呼ばれた 程順則(ていじゅんそく)である。 彼は両親や弟だ…
プロ野球のセ・リーグ3連覇を果たした広島東洋カープ。 その躍進を陰で支えた一人が、 スカウト統括部長の苑田聡彦(そのだとしひこ)氏である。 発掘した選手たちがレギュラーに育ち、 ”15年連続Bクラス”のチームは常勝軍団に…
学校のクラスに問題行動を起こす子がいる。 どうするか。 教育本部の友は言う 「”困った子”ではなく、”困っている子”と見るんです」 最初から大人を困らせたいと思う子はいない。 勉強についていけなかったり集団…
児童文学者・吉野源三郎の小説『君たちはどう生きるか』のブームが再熱している。 主人公の少年コペル君には何でも教えてくれる博識な叔父さんがいる。 その叔父さんが一つだけ「答え」を示さなかった問いがある。 「(…
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