数年前にギターを始めた友人がいる。
全くの初心者で指が思うように動かない上、
仕事が忙しく練習時間も満足に取れない。
もうやめようかと思っていた時、
ある音楽家の助言を実践し上達のコツをつかんだという。
助言は3点。
まず基礎練習を反復する。
次に自分の好きな曲を選んで練習する。
そして最後に、
自分の演奏を動画で撮影して見る。
友人は「最初はちょっと恥ずかしいですが、自分でも驚くほどうまくなります」と。
優れた指導者や上手な仲間が近くにいればいいが、
そうもいかない場合この方法が極めて有効だという。
人に見てもらうにせよ動画を撮るにせよ、
自分を客観的に見つめることが成長の近道といえるかもしれない。
身体の動きは映像で見ることができる一方、
自身の内面を見つめることはなかなか難しい。
だが、そうした自分の心を鏡のように映すものがある。
それが「身近な他者」。
家族や友人・職場など、自身を取り巻く環境は全て自分の生命の反映と捉える
「自分は自分」と他者と一線を引くのではなく、
人間の中へ飛び込んで自身の生命を磨き新しい挑戦を始める。
そこに限りない成長の道がある。
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