NHK大河ドラマ「いだてん」が話題だが、日本球史に残る”韋駄天走り”といえば、盗塁王・福本豊さんだろう。
通算1065の盗塁は当時の世界記録だった。
阪急ブレーブス不動の一番打者だった福本さん。
その偉業の陰に、続く2番打者を長く務めた大熊忠義さんの存在がある。
大熊さんは、福本さんが出塁すれば、2ストライクに追い込まれるまでバットを振らず、相手に読まれてアウトになりそうだと思ったら、ボールに飛びつくようにカットし、ファウルにした。
福本さんの”足”を信じた大熊さんは、自身の成績よりチームの勝利を第一に考えた。
だからこそ福本さんも「世界一の二番バッター」と賛辞を惜しまない。
呼吸のあった一、二番コンビを攻撃の軸に据え、チームは黄金時代を築いた。
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