1969年、初めて月に到達したアポロ11号の乗組員は3人。
アームストロング船長とオルドリン飛行士が月面に降り立つ瞬間を、世界中が見つめた。
この時、母船に残ったのがコリンズ飛行士である。
彼の任務はアポロ11号を無事に帰還させること。
月面活動の映像も見ることができなかった。
月の裏側に入り地球との通信が途絶えると、独力で母船の軌道を修正した。
そして帰還の前日、彼は管制センターに感謝を伝えた。
”第一に、全ての機械部品を工場で作ってくれた労働者諸君のたまものです”
人は”華やかな偉業”に目奪われがちだが、それは常に、多くの名もない人々に支えられているもの。
そうした”陰の力”への感謝を忘れて新たな発展はない。
何より周囲の支えを忘れない人の心は広く、豊かだ。
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