自動車学校と聞くと、
教官の厳しい指導を思い出す人がいるかもしれない。
だが、三重県には「生徒をほめちぎる」ことで有名な学校がある。
5年前に「ほめる教習」を始めた時は
「甘い教え方では安全が守れない」等と批判を受けた。
しかし、やがて
①生徒数の増加
②運転免許の合格率向上
③卒業生の事故率半減
など、
目覚ましい成果が表れた。
ほめることには、どんな意味があるのか。
人間には「承認欲求」があり、
それが満たされると物事への意欲や理解の度合いが上がって、
成長への好循環が生まれる。
特に若者はそれが顕著という。
(『「ほめちぎる教習所」のやる気の育て方』加藤光一著、KADOKAWA)
もちろん、「ほめる」ことは単なるテクニックではない。
根底に求められるのは、
相手の持つ可能性への信頼であろう。
また、話をよく聞くなど、
相手の良い部分を知るための努力も必要だ。
育てる側の意識改革が、
人を伸ばす鍵といえる。
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