昨今、パンケーキがブームという。
人気店ともなると味や食感はもちろん、
”インスタ映え”などが意識され、
見た目も重要な要素になった。
客のニーズは時代とともに変わっていく。
パンケーキが評判のチェーン店「高倉町珈琲(コーヒー)」。
創業者の横川竟(きわむ)さんは、
かつて起業した外食店を1000店舗以上に拡大し、
業界をリードしてきた伝説的人物である。
その横川さんが新たに”理想の飲食店”を目指して、
5年前に立ち上げたのが同店だ。
どうすれば繁盛する店がつくれるのか。
最大のポイントは「クレーム対応」と横川さんは語っていた。
暑いと言われれば涼しく、
遅いと言われれば早く、
ぬるいと言われれば熱くする。
「”2年間、寄せられたクレーム全てを解決して行けば地域一番店になる”
というのが私の持論」と。
いわば客の厳しい意見を”宝”と捉え、大切に向き合った。
作家・吉川英治の言葉に
「我(われ)以外皆我師(みなわがし)」と。
誰しも自分にとって”耳の痛い話”は聞きたくないもの。
だが、さらなる成長を目指し、
全てから学ぼうと心を開けば、
どこにでもチャンスはあるはずだ。
自分自身の小さなこだわりを捨て、
周囲の声に耳を傾ける。
マイナスをプラスに転換し、
新しい価値を生み出すヒントはそこにある。
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