絵本作家の中川李枝子氏は「世界の児童文学の傑作を読むほどに、そこに登場する子供たちに私は惹かれました」と語る。
海賊と戦うジム少年、アルプスの少女ハイジ……
終戦の時、9歳だった氏は物語の世界に魅了された。
思い出深いのは『ふたりのロッテ』。
”ハラハラドキドキ”の物語の感動を氏が夢中で語ると、4人の兄弟も本を奪い合うように読んだ。
以来、新しい本を買うたび、父や母も読むように。
家族の団らんには、トムソーヤのポリーおばさんや、ロビンソンクルーソーが登場したという。
”読書は孤独な作業”と思われがちだが、そうではあるまい。
本を読めば、主人公や作者との”心の対話”が始まる。
読んだ後には、家族や友人らと感想を語り合える。
読書は心を豊かにすると同時に、人と人を結ぶ架け橋にもなる。
先日より全12巻の大河小説の熟読を始めた。
更に、この続編は全30巻の大作。
年内に読み終えられるかどうか。
楽しみだ。
これに合わせて買ったナポレオンカーフの文庫カバーのエイジングもまた楽しみである。
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