自分を客観的に見つめることが成長の近道

Mamiya7 / 80mm f4 (Kodak Tri-X400)
コラム

数年前にギターを始めた友人がいる。

全くの初心者で指が思うように動かない上、

仕事が忙しく練習時間も満足に取れない。

もうやめようかと思っていた時、

ある音楽家の助言を実践し上達のコツをつかんだという。

 

助言は3点。

まず基礎練習を反復する。

次に自分の好きな曲を選んで練習する。

そして最後に、

自分の演奏を動画で撮影して見る。

友人は「最初はちょっと恥ずかしいですが、自分でも驚くほどうまくなります」と。

 

優れた指導者や上手な仲間が近くにいればいいが、

そうもいかない場合この方法が極めて有効だという。

人に見てもらうにせよ動画を撮るにせよ、

自分を客観的に見つめることが成長の近道といえるかもしれない。

 

身体の動きは映像で見ることができる一方、

自身の内面を見つめることはなかなか難しい。

だが、そうした自分の心を鏡のように映すものがある。

それが「身近な他者」。

家族や友人・職場など、自身を取り巻く環境は全て自分の生命の反映と捉える

「自分は自分」と他者と一線を引くのではなく、

人間の中へ飛び込んで自身の生命を磨き新しい挑戦を始める。

そこに限りない成長の道がある。