琉球(現在の沖縄)で初めての学校「明倫堂(めいりんどう)」が設立されてから
今年は300年の佳節。
設立に尽力したのが人徳の高潔さから「名護聖人」と呼ばれた
程順則(ていじゅんそく)である。
彼は両親や弟だけでなく、妻や子どもにまで先立たれた。
たび重なる肉親との死別という悲哀を乗り越え
学問に心血を注ぎ”人間としていかに生きるか”を求め続けた。
琉歌(沖縄の短歌)にも人の生き方をうたった歌を数多く残している。
その一首に
「胸にある鏡
朝夕思い詰みり
塵積むてからや
磨きぐりしゃ」
と。
「胸にある鏡(真心、良心)をいつも磨きなさい。
塵が積もってからでは鏡も磨きにくいものである」
との意味である。
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