【ツール・ド・フランス2019】5ステージ

出典:Eurosport
サイクルロードレース

主催者はこのステージを”丘のステージ”と呼んでいるようだが、ほぼ山岳ステージと言っても良いぐらいのレイアウト。

出典:Cycling: stages

後半に標高差500mmを超える登りが連続する。

どれだけの選手が最後まで集団に残っていられるのか、それとも逃げ切りが決まるのか、と言ったところだろう。

 

スタート直後、やはり”逃げ職人”デ・ヘントが集団から飛び出すが逃げは容認されない。

なかなか逃げが決まらなかったが、ようやく山岳賞ジャージを着用したティム・ウェレンスやサイモン・クラークを含む4人が抜け出した。

しかし、集団はスプリンター擁するチームがコントロールし、タイム差は3分と開けさせてくれない。

逃げ集団ではウェレンスがコツコツとポイントを稼ぎ、この日のジャージも確保した。

大方の予想通り、後半の登りでレースは動き出す。

サンウェブがペースを上げ、ユアン、ヴィヴィアーニ、クリストフ、グライペルといったピュアスプリンター達が軒並み集団から千切れていく。

集団は逃げていた選手達も吸収し、ペースはさらに上がる。

途中、ザッカリンまでが遅れ、集団はみるみる小さくなっていく。

最後は集団スプリントに持ち込まれ、サガンが力の差を魅せつけた。

出典:VeloNews.com

総合勢もザッカリン以外はしっかり残り、リーダージャージも動かなかった。

ザッカリンは明らかに調子が悪そうだ。

しかし、今年のコースは山岳ステージが多くTTが少ないザッカリンには向いたコースだ。

後半に調子を上げられれば、まだ可能性が無いわけではないだろう。

 

明日はいよいよプランシュ・デ・ベル・フィーユの1級山頂ゴール。

間違いなく総合勢は動いてくるだろう。

楽しみだ。