主催者はこのステージを”丘のステージ”と呼んでいるようだが、ほぼ山岳ステージと言っても良いぐらいのレイアウト。
後半に標高差500mmを超える登りが連続する。
どれだけの選手が最後まで集団に残っていられるのか、それとも逃げ切りが決まるのか、と言ったところだろう。
スタート直後、やはり”逃げ職人”デ・ヘントが集団から飛び出すが逃げは容認されない。
なかなか逃げが決まらなかったが、ようやく山岳賞ジャージを着用したティム・ウェレンスやサイモン・クラークを含む4人が抜け出した。
しかし、集団はスプリンター擁するチームがコントロールし、タイム差は3分と開けさせてくれない。
逃げ集団ではウェレンスがコツコツとポイントを稼ぎ、この日のジャージも確保した。
大方の予想通り、後半の登りでレースは動き出す。
サンウェブがペースを上げ、ユアン、ヴィヴィアーニ、クリストフ、グライペルといったピュアスプリンター達が軒並み集団から千切れていく。
集団は逃げていた選手達も吸収し、ペースはさらに上がる。
途中、ザッカリンまでが遅れ、集団はみるみる小さくなっていく。
最後は集団スプリントに持ち込まれ、サガンが力の差を魅せつけた。
総合勢もザッカリン以外はしっかり残り、リーダージャージも動かなかった。
ザッカリンは明らかに調子が悪そうだ。
しかし、今年のコースは山岳ステージが多くTTが少ないザッカリンには向いたコースだ。
後半に調子を上げられれば、まだ可能性が無いわけではないだろう。
明日はいよいよプランシュ・デ・ベル・フィーユの1級山頂ゴール。
間違いなく総合勢は動いてくるだろう。
楽しみだ。
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