強豪揃うグループB。
注目の一戦。
インテルホーム、スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ。
インテル、リーグ7連勝中。
バルサ5連勝中。
好調2チーム同士の対戦。
過去7試合、
バルサ4勝、インテル1勝、2分。
このインテルの1勝はモウリーニョ時代に三冠を達成した時のもの。
ミリート、エトー等がいて、このスタジアムで優勝を決めた時だ。
インテルといえば、やはり昔から多くのタレントが揃う強豪。
常に優勝候補の一角として定着してきた。
しかしいつしか、そこからは遠ざかってしまった。
昨年から指揮をとるスパレッティは先ず、チームとしての規律、厳しさを植え付けた。
ハードワークできる選手が監督の信頼を得て、スタメンに起用された。
地元紙では”最も走るチームになった”と言われるまでに生まれ変わり、スパレッティ体制2年目で7シーズン振りのCL出場を決めた。
対するバルサ。
やはりトップトピックはメッシのケガ。
右腕骨折の事だろう。
前節のホームゲームではメッシはスタンドから観戦していた。
当初3〜4週間と言われていたが驚異的な回復でメディカルチームが許可を出す。
招集メンバーに選ばれた。
だが、さすがにこの試合はベンチ外。
そこには先ず、チームが好調。
現在はメッシのポジションにラフィーニャが入って、デンベレと共に調子を上げている。
そして、アルトゥール。
早くもチームにフィットしコンディションも上々。
ブラジル人だがバルサの空気を感じさせる中盤のプレイヤーになっている。
一部では”チャビの再来”とまで言われているようだ。
メッシ抜きでも戦える自信が持てている。
あとはもちろん、長いシーズンを見れば無理をさせてしまうよりは、というところだろう。
スパレッティは試合前、バルセロナはメッシがいてもいなくても素晴らしいチーム。言わばメッシはケーキの上のチェリーのようなものだと思っているとリスペクト。
更に、我々は常々ヨーロッパのどのチームと戦っても通用する力があると言い続けてきた。現在のチームの調子と、それから継続した結果はそれが正しい事を裏付けてくれているという事ではないでしょうかと同時に自信も語った。
また、前節に関しては少し相手に持たせ過ぎたと。
前からかなりプレッシャーをかけていくことが予想される。
まあ熱い戦いになることは間違いない一戦。
個人的な見所としては、ナインゴランとブスケツのマッチアップ。
やはりバルサはブスケツからリズムが生まれ、攻撃、ビルドアップの起点となっている。
そこをインテルがどう抑えるかが一つ鍵になるだろう。
試合は、前半はやはりバルサがボールを回す。
それに対してインテルがプレッシャーをかけていく。
インテルボールになるとバルサも中盤からプレッシャーをかける。
均衡した前半。
結局0対0
濃密な45分だった。
バルサがポゼッションしてインテルがシステマティックにしっかり守った。
後半、立ち上がりからバルサのシュートに対してハンダノヴィッチの好セーブがチームを救う。
63分、ケガ明けのナインゴランがヴァレイロと交代。
デンベレの独特なリズムのドリブルに度々インテルディフェンスが翻弄されるが、大事なところになるとセンターバック・シュクリニアルが冷静に対応。
彼こそバルサが最も欲しかったうちの一人。
獲得希望のリストに上がっていた若い逸材。
若干23歳。
バルベルデも動く。
73分、アルトゥール→ヴィダル
バルサらしいリズムを作るアルトゥールに対してヴィダルは攻守に大胆なアクセントを作れる。
しかし、ここにきてお互いのペースが落ちる。
勝ち点1ずつでも悪くないと思っているように見えた。
81分、デンベレに代わりマルコムが入る。
その直後83分、
中盤でボールを奪ったコウチーニョからのパスをマルコムが決めてバルサ先制。
0-1
ようやくこじ開けた。
勢いに乗るバルサ。
度々スアレスがインテルゴールを脅かすもハンダノヴィッチがそれを防ぐ。
そして87分、インテル反撃。
バルサのカンテラ育ちのイカルディがゴール前でよく粘り執念の同点弾。
1-1
キャプテンが仕事をした。
試合はそのまま終了し、1-1ドロー。
ホームのインテルがよく守った試合だった。
ハンダノヴィッチの好セーブが何度となくチームを救った。
ディフェンス陣もシステマティックに冷静に対応していた。
両チーム勝ち点1ずつを分けた見応えあるゲームだった。
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