先日、電車に乗った時のこと。
車内は少し混んでいた。
ある停車駅で高齢の女性が乗車してきた。
すると、座席にいた外国人の青年がスッと立ち上がり、女性に話し掛けた。
身振り手振りから席を譲ってくれていると察した女性は、お礼を言いながら座った。
近くで聞いていて、互いに相手の話す”外国語”を理解できていないことは明らかだった。
それでも女性が何度も「ありがとう」と言うほどに、青年は笑顔になった。
「感謝の心」は確かに伝わっているようだった。
言語は、自分が伝えたいことを相手に理解してもらう重要な手段である。
だが、たとえ、言葉の全ての意味が理解されなくても、「思い」の真意は伝わる。
心は心に届く。
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